ネムノキ
かなり久しぶりな投稿となってしまいました。
(もう誰も見てないだろうなぁと思いアクセス履歴を見てみると、意外にも 過去の記事が読まれているようで、これは更新しないと!という気持ちになりました)
写真だけ撮り溜めていた樹木がありましたので、今回はその木の記事を書きます。
7月頃から、街中でも山中でも、ピンク色のやたらとフワフワとした雰囲気の花が咲いていることがあります。
(写真が微妙ですが、時期だともっとモサモサした花が咲きます)
この木、自分的にかなり好きな木なのですが、「ネムノキ」という木です。
その名の通り、「眠の木」で、
夜になると、光合成をやめ、羽状の複葉を閉じて眠りにつく という動きのある可愛らしい樹木です。
他にも合歓木と書く事もあり(音読みだとゴウカンボクと言うそうです)、中国では夫婦円満の象徴ともなるそうです。
マメ科の樹木なので、もちろん豆がなります。(9月末撮影)
葉を閉じる特徴から、オジギソウを連想される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
オジギソウは、APG3分類体系ではマメ科ネムノキ属ではなく、マメ科オジギソウ属ですが、マメ科ネムノキ亜科の仲間とされる事もあり。ネムノキと近しい種だと思われます。
オジギソウもピンクのポンポンのような可愛らしい花を咲かせますので、ネムノキの草本バージョンみたいな印象ですね。
また、その他の仲間として、「アメリカネムノキ」=「モンキーポッド」があります。
この名前を知っていれば、友人にウンチク話ができます。
この木がなんの木かと言うと、
「このー木なんの木、気になる木ー」
で有名なあのー木です。
(フリー画像)
木材だとこんな感じ
(フリー画像)
モンキーポッドは樹木として日本で見る事は稀ですが、木材としてはまぁまぁよく見かけます。(樹木も植物園等で時々見る事ができます)
なので、どちらかと言うと、木材業界の人の方がこの知識をよくご存知かと思います(おそらく)。
これだけ大木に育つ上に、ウォールナットのような上品なブラウン、それに加えウォールナットには無い明るめのラインがよく入り、キラキラとした光沢感がある材なので、
一枚板のテーブルの天板でよく使われている印象です。
上に載せた画像のように、開けた場所にドンッと一本が育ってる印象があるので、伐採しやすそうだと思いましたが、
他の木本が育てないような生育環境でも無さそうですし、種同士の競争がないとここまで大きくなる必要も無いですので、実際は鬱蒼とした森の中に育つのでしょうか?
ハワイに行く機会があれば確認してみたいですね。
アカシア属もかなり似ている樹木だと思います。
こちらはギンヨウアカシアで(おそらく)、可愛らしい葉っぱを持ち、明るい黄色の花が咲いています。
(マメ科アカシア属)
このアカシアをミモザと呼ぶ事もありますが、ルーツとしては、上で紹介したオジギソウの事をそもそもはミモザと呼ぶそうです。(初めて知りました)
(オジギソウの学名は、Mimosa pudica)
世界三大花木である、ジャカランダ、カエンボク、ホウオウボクも羽状複葉ですし(これらは全てがマメ科ではないですが)、
フジもマメ科の羽状複葉の樹木です。
羽状複葉の木は何かと魅力的な花が付くイメージがあります。
(広島の世羅ふじ園で撮影したフジ)
一つ木の話をしたら、色んな木の名前が上がるのがこのブログの特徴ですね 笑
今回はここまでで!